Quick Release Harnessと現行競技規則について


(現行規則)

40 個人用浮力体;ハーネス

40.2 トラピーズ・ハーネスまたはハイキング・ハーネスには、使用中いつでも、艇から競技者
を素早く解放することができる装置がついていなければならない。
注記:この規則は、2006 年1 月1 日より施行される

ISAF11 月年次会議決定

上記「注記」については、2006 年を2009 年とする。この規則は直ちに発効する。
ISAFは、各国協会、各クラス協会等へこの規則の施行時期が延期されたことを通告する
際、安全に関係する問題点・安全教育の教材を含む情報について公表する。

1. 延期された理由
競技規則40.2 の表現は、解釈と実施について問題を引き起こすのでその意図する目的から
して適切でない。

2. 論議された内容
@ 安全に関する事項を、競技規則で取り扱うのは適切ではない。別途(外洋艇に適用し
ているような)安全規則又は付則のような形で設けたらどうかとか、クラス規則で規
定させるのはどうか。
A 本規則については、競技規則の専門家だけでなく技術上の規則の専門家が論議すべし
(競技規則委員会、装備委員会並びにセーリング委員会)。
B この規則制定/実施に関連して、ISAFの法的な責任はどうなるのか。
C ISAFは、小型艇の乗員にハーネス、フックの装備使用について大きなリスクがあ
ることを教育し、転覆をしてハーネスがすぐ外れないようなことがないようにするた
め、正しい服装・装備・艇の整備・乗員の動作を含めて危険を最小化にし、より「安
全」な装備の使用を強く勧める。
D 各国協会を通して、ハーネスを使用する多くの小型艇(レースをするしないに関わら
ず)の役に立つ安全に関する忠告を広める。
E 製品の開発、商品化、提供(製造)能力並びに購入能力等に関する課題

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